CD評 〜Thirty Days Out〜
ザ・モントローズ・アヴェニュー

(1998年発売)
  1. SHE’S LOOKING FOR ME
  2. HELPLESSLY HOPING
  3. START AGAIN
  4. YESTERDAYS RETURN
  5. KEEP ON THE ROAD
  6. WHERE DO I STAND?
  7. EMERGENCY EXIT
  8. SHINE
  9. LEAVING IN THE MORNING
  10. CLOSING TIME
  11. THIRTY DAYS OUT
  12. OHIO
  13. TAKE ONE
〜BOOKOFF Series#5〜
現在発売の新譜や歴史的名盤などの影で、
中古CD専門店はともかく、場末の古本屋や
大手リサイクル系のチェーン店などで、
特価セールや100円程度の投売りなどの、
憂き目に会っている作品を文字通り"掘り起こす"シリーズ。
シリーズ名に他意はまったくございません。

恐らく"末端価格"105円、或いはそれ以下かもしれません(涙)
上のamazonでは、1円って書いてあるんですけど(爆)

イギリス出身の5人組。ファーストにして最後のアルバムでした。
1998年発売といいますから、
もうブリット・ポップも末期(終わってたかも)の頃に、
ヒョンと現れて、
このアルバム1枚で解散してしまったバンドですが、
フジ・ロック・フェスティバルにも出演したり、
そこそこ当時は話題になっていた
バンドだったという記憶があります。
英国ロック的な、憂いや湿った質感や、
哀愁と爽快感を兼ね備えたメロディ・センス
(4曲目なんて、良質の歌謡曲みたいだ)
ギターとピアノ、オルガンのサウンドの質感は、
イギリスっぽくもあり、70年代のアメリカ(ウエストコースト的)の、
良質なロック・サウンドの影響も感じさせる、
「しっかりとそういうサウンドを聴き込んだんだろうな」と、
良い意味で、「受け継がれた」音楽性が感じられます。

そして、メンバーの3人がヴォーカルをとれるということで、
全篇を彩っているハーモニー・センスは特筆すべき、
「売り」でありましょう。
英国でハーモニーというと、クイーンやビートルズ的な感じを、
想像される方もいらっしゃると思いますが、
このバンドは、15曲目で、
CSN&Yのカバーをしているところからも
感じられるように、開放感溢れる、
オープン・ハーモニーを特徴としていて、
ときに主旋律が他のパートと入れ替わったり、
2つの異なる旋律が、同時に歌われたりと、
ほぼすべての曲で、ハーモニーの素晴らしさが堪能できます。

5曲目は、FMで当時よく流れていた記憶がありますが、
どこを切っても「美メロ」の嵐(笑)だったのもあり、
一発で記憶に残る、好きな曲となりました。

関心を持たれた方は、下にYouTubeのへの音源リンクを、
乗せておきますんで、よかったら聴いてみてください。
そして、街中の中古CD売り場で、見かけたら、
「損はさせません」ので、ゲットしてみてください(笑)

The Montrose Avenue - Where Do I Stand
(2008.10.19)
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