CD評〜Major Lodge Victory
Gin Blossoms
(2006)
  1. Learning the Hard Way
  2. Come on Hard
  3. Someday Soon
  4. Heart Shaped Locket
  5. End of the World
  6. Long Time Gone
  7. Super Girl
  8. Let's Play Two
  9. Curious Thing
  10. Jet Black Sunrise
  11. Fool for the Taking
  12. California Sun

…ヤバイ、このアルバム良すぎる(汗)

元々このバンドのファンで、
今でもその時点で発売されてた、
2枚のアルバムは、宝物であるんですが、
10年振りの再結成作である、このアルバム、
何故だか手に入れないまま、今にいたってまして…
「ふと」魔が差して、アマゾン買いにて、入手したんですが…

…俺は、この傑作を何故2年近く放っておいたのだ!!!
って自己反省の極みってくらい、この作品は「いい」です。

「乾いた、爽快かつ、疾走感と柔軟さ、溢れるパワー・ポップ」
「キャッチーなメロディと、刹那さを漂わせるヴォーカル」
「良質なルーツ感をベースにしたアメリカン・ロック・サウンド」
このどこかに”ピン”と来たのでしたら、買って損無しですよ。

それまでの2作品にも共通していた上記のセールスポイントは、
そのままに、良い意味での洗練さと、
(特にアレンジ面での)丁寧さが印象に残ります。

1曲目の「Learning The Hard Way」で彼等一流の、
刹那さ溢れるポップ・ワールドにてノック・アウト。

5曲目の「The End Of The World」は、実に良質なバラード、
アクセルをふかしては緩め、決して頂点に持ってはいかずに、
心に「ジワっと」した印象を植え付けるメロディが素晴らしい。

9曲目「Curious Thing」の展開は、意外にありそでなかった、
アイリッシュな切り口と彼等本来のポップ・センスが混ざった、
傑作だと断言したい気分です。

11曲目の「Fool for the Taking」
これもありそでなかった、コーラスワークが聴き所のポップ・チューン。

最後の12曲目「California Sun」、最後を締めるにふさわしい、
夏の日の夕暮れを彷彿させるバラードです。

他、触れてない曲も良質のポップ・センス満載です。

このアルバム、春〜夏辺りに聴くと気持ちよさそうです、
けど、決して「リゾート・アルバム」に成り得ない、
例えば、サザン・オール・スターズの楽曲が、
決して「リゾート地」での使い捨てサウンドになり得ないものであり、
エヴァー・グリーン的な意味で、春〜夏を想起させるような曲であるような、
そんな意味での(どんなだ)アルバムに思えてきます。
だから、ひとりでこっそり部屋の中で聴いても十分名盤に成り得る作品です(笑)

派手さで勝負せず、けど、そこかしこにポップ好き(である僕の)
ツボを押さえた楽曲満載の名作であることは断言します!
(2008.03.12)
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